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交際費と会議費の違いとは。

2017年7月18日

はじめに

交際費と会議費の違いがよくわからないとの質問を結構あります。

得意先、仕入先と打合せと一緒に食事をした場合、交際費、会議費のどちらも

該当するような気がすると思います。

交際費と会議費のどちらで計上するのかは、

下記の通りとなります。

 

会議費とは

◎社内の会議、打合せで通常要する費用(注)

◎社外(得意先、仕入先)の会議、打合せで通常要する費用(注)

(注)通常要する費用とは、下記のものをいいます。

1.会議に使用するコピー代

2.会議中の弁当、飲み物、お菓子代

3.会議に使用する会議室の使用料

 

交際費とは

◎仕入先、得意先など事業関係者に対して、接待、贈答、慰安を目的

として費用となります。

◎社内の特定の者に対しての、接待等の行為も交際費となります。

 

法人の場合の交際費の上限について

 

資本金の額が1億円以下で、期末において資本金の額が5億円以上の法人よる

 完全支配関係(100%支配)がない法人

 

交際費は、800万円まで経費となります。

しかし、交際費の金額が800万円を超えますと、経費となる金額

下記の通りとなります。

(例1)交際費の金額が2,000万(交際費のうち接待飲食費(注)が1,800万)の場合

①800万円

②接待飲食費 1,800万円×50%=900万円

③ ① < ②  ∴ 交際費2,000万円のうち、900万円が経費になります。

(例2)交際費の金額が2,000万円(交際費のうち接待飲食費(注)が1,000万)の場合

①800万円

②接待飲食費 1,000万×50%= 500万円

③ ① < ② ∴  交際費2,000万円のうち、800万円が経費となります。

(注)接待飲食費とは、1人当たりの平均の飲食代が5,000円を超えるものいいます。

 

◇資本金が1億円を超える大法人の場合(資本金が1億円以下で、資本金が5億円以上による

完全支配関係がある法人も含みます)

 

交際費のうち、接待飲食費の50%までは、経費となります。

交際費の金額が2,000万(交際費のうち接待飲食費が1,000万)の場合ですと、

500万円(接待飲食費1,000万の50%)が経費となります。

 

最後に

個人事業主の場合には、交際費と会議費は、全額が経費として計上するのに対し、

法人の場合は、一定の制限があります。

この経費の区別は、会計データを入力するうえでは、悩ましい問題です。

経費の区別が不明の場合は、税理士に依頼されたほうがよろしいかと思います。

(投稿者:國分)

 

 

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