法人の表面税率について
2014年6月30日
こんにちは、新関です。
先日、法人の実効税率についてご説明しました。実効税率とは、法人税の計算上、事業税(地方法人特別税)が翌期に損金算入されることを考慮したうえで、法人税、住民税および事業税(地方法人特別税)の所得に対する税率を合計したものでした。
一方で、表面税率という言葉も存在します。表面税率とは、事業税の損金性を考慮せず、単純に法人税、住民税、事業税(地方法人特別税)の所得に対する税率を合算したものです。決算の時によく皆様に「今期の税金はいくらですか?」と聞かれますが、その場合に参照する税率となります。
前述しましたとおり、実効税率は事業税の損金性を考慮しますので、表面税率の方が実効税率よりも高くなります。